さあ、どうぞどうぞ、お入りください。座るでも寝るでも空中を浮遊するでも、お好きな体勢で。何か飲みますか。液体でも気体でも何でもありますよ。え、水銀。はいどうぞ。ほう、太陽系は今回が始めてですか。出張のついでに、不動産をご購入なさりたいと…
某出版社の文芸雑誌編集部。「編集長、すごい新人を発掘しましたよ!」 興奮を隠し切れない様子で入って来たのは、三十代前半ぐらいのボサボサ頭の男である。 帰り支度をしていた初老の男は、入って来た男を見もせず、ボソリとつぶやいた。「おまえの…
前回のあらすじ:何とか墜落を免れ、中野は小さなアゴラに不時着した。だが、ハングライダーが壊れたため、このままでは帰れない。途方に暮れていると、予想外の救助者が現れ…
前回のあらすじ:ようやく宇宙海賊を捕まえたが、黒田氏も荒川氏も麻痺銃に撃たれ、身動きがとれない。凧で吊るされているオランチュラを助けるため、中野は思い切って…
前回のあらすじ:宇宙海賊の仲間は、意外な人物だった。追い詰められる中野と黒田氏。そこに、ドラード人を引き連れた荒川氏が戻って来た。形勢は二転三転し…
前回のあらすじ:ようやくの思いでホテルグリーンシャトーのあるアゴラに移動した中野だったが、その時、事件が発生する。黒田氏の安否を確認するため、元のリフト乗り場に戻った中野は…
不可思議な能力で自身を護る紫髪の少女リディア。数年前に父親が向かったとある神殿へと向かう為、戦う力を身に付け、旅を始める。消息を絶った父親の謎を追及すべく、大切な仲間や友達と共に、迫り来る脅威を突破していく。国家の規律によって隔てられた、人間と亜人間との関係の中で、リディアは人として、そして世界の為に何が大切なのかを知っていく。 ※本作品は個人運営のブログ、『夏目漱石の逆襲』で転載してる作品をこちらでも投稿させて頂いてます。また、他の投稿サイトでも投稿させて頂いてますが、何れも作者は同じである事を表記させて頂きます。
前回のあらすじ:ゴールドラッシュによる混乱を防ぐため、黒田氏は輸出を抑制するべきと言う。ホテルに戻って夫人にも相談することになり、荒川氏は早く移動する方法を提案するが…
前回のあらすじ:黄金に溢れ、肉食獣のいないドラードは創られた世界だった。その裏には凄惨な過去の歴史があるという。そして、森の精霊の正体は…
前回のあらすじ:天狗さまこと、荒川氏がこの惑星に来た経緯が語られた。そして、この惑星にまもなく危機が訪れる可能性があることを中野は知り…
身体を貸す、という新たなサービスが生まれた。これさえ使えば、若かった頃を再体験したり、違う性になったりできる。ただ、ある人「ケイ氏」はそれ以上の利用方法を思いついた。ディストピア風味のSFショートショートです。
前回のあらすじ:黒田氏と旧知の仲だという天狗さまに招待され、中野も御座所に行くことになった。そこには、この惑星の先住民だという謎の存在、『森の精霊』が…
前回のあらすじ:中野のプレゼントはモフモフに思わぬ結果をもたらした。その後、工房を出たところで、『天狗さま』を探しているという黒田氏と話していると、その本人が…
前回のあらすじ:モフモフの案内で、中野たちは木彫り工房を訪れる。職人のイサクは、すべての作品を歯で齧って作っていた。そこで、金は道具に向かないという話になり…
前回のあらすじ:中野は、ドラードに多大な貢献をしている謎の日本人『天狗さま』に興味をひかれる。パークで昼食を終えた一行は、三班に分かれてオプショナルツアーに行くことになり…
前回のあらすじ:中野はモフモフの案内で、パーク内のカジノへ。そこには、先に到着していた黒田夫妻がいた。夫妻が稼いだドングリを預かった中野は、重さを軽減するため、それを紙幣に換えようとしたが…
彼は間に合わなかったかもしれないが、諦めることはしなかった。僕はその情熱に敬意を表して、奇蹟と名付ける。
三題噺第三弾。―――政歴868年。人類はドームに覆われた空間を世界と呼んだ。そんな世界から抜け出し宇宙を旅した一人の男の物語。