『ンゴロ家・アチャリ家・スポバラ家 結婚披露宴』という表示が出ている会場の前で、礼服を着た男が携帯電話で話しながら、行ったり来たりしていた。「無理ですよ、部長。代わりに乾杯の挨拶なんて。そりゃ、確かに、ゴロゲンくんの直属の上司はわたしですけど…
酒井次郎と、恭子は超高層ビルのペントハウスに招かれた。 その豪華な建物の窓からは赤く輝く夕日がユックリと沈んでいくのが見える。始めてみる、美しい夕日に感動しながら涙する二人。この先二人の未来は順風満帆に見えた。しかし二人に起きる突然の不幸は、この物語の終わりの始まり、そして幕開けとなる。
東京には画(かく)がある。高度なセキュリティーと都市機能を備え、快適な環境と美しい景観を持つ楽園のような城郭都市だ。その楽園で暮らせる者は一部の選ばれた国民だけだ。画は何故、どのようにしてできたのか?画は本当に楽園なのか? (星空文庫、小説家になろう、novelist.jpに投稿しています)
長い間眠っていたはずだが、人工冬眠中は夢を見ないせいか、大和田にとってはアッという間だった。宇宙へ旅立つ大和田のために、友人たちが催してくれた壮行会が昨日のことのように思える。(それとも、発射直後に何かトラブルでも発生して、すぐに起こされたんじゃ…
オタク男子高校生・芦屋陽介が目を覚ますとそこは見たこともない世界だった。異世界に招かれた「選ばれし者」と勘違いした陽介は、偉そうな仙女から自分が死んだことを告げられる。そして、蘇らせる条件に金喰い(キョンシー)を倒して欲しいと、道士契約することになった。未完ですので、途中半端です。
ハイマンの苛烈な拷問にマキタが死んだと思い込んだエレナは、彼の生存を知るや否や、子供のように泣き出してしまう。そんなエレナをなだめるために、マキタはおどけて見せ、そして父親のことを語る。 その時2人の前に現れたのは、総統グランザーその人であった。 マキタ救出に動き出した傭われ船団を、ブレイザークロス首都防衛艦隊が迎え撃った。それも、全兵力を動員して。彼らは傭われ船団を対等の敵と見做したのだ。その大艦隊相手に、次元連動砲がその威力を見せつける。同時にセカンドフェイス・オスカーが単身、首都に突入した。 だが、敵も負けてはいない。帝国軍最強艦隊をも打ち負かした奥の手〈十字星〉が、そのヴェールを脱ごうとしていた…。 遂に決戦の時を迎えました。閉鎖星系での最後の戦いです。お楽しみ頂ければ幸いです。 ただ、物語はこの後もう少し続きます。おつき合いください。
マキタは遂に念願であったブレイザークロス総統庁突入をエレナとともに果たす。 障害・妨害を乗り越え、階上へと向かう2人を、総統グランザー自らが迎え撃った。超絶の力を誇るグランザーに、マキタたちの武器は一切通用しなかった。しかしそれでも、マキタは力の限り戦い抜き、とうとう力尽きる。 アリーゼ・サロイを取り戻したはいいが、マキタが戻らなければこの仕事を請けた意味がない。コイケはアリーゼ送還をレイバーたちに任せ、自らスプリッツァを駆り主星への突入を決意する。だが、それを仲間たちが許さなかった。俺たちはマキタと一緒に帰る、と。 口を割らないエレナに、マキタの拷問を見せつける保安省のハイマン。しかしマキタは死ぬような責めを受けつつ、エレナに笑いかけて見せる。 そしてコイケが遂に最終兵器の発動を決意した時、裏切り者がレイバーを撃った…。
長い道のりだったが、高田は明日の取締役会でいよいよ社長に選任されることになった。思えば、入社試験の面接で「将来の夢は社長になることです」と言って失笑されてから三十年、随分あくどいこともやってライバルたちを蹴落としてきたが、ようやくその夢が…
全世界を”管理”するシステム。通称『MOG』システム。 世界平等を実現したこのシステムの中に暮らす一人の女性、志弦カノンは、自分を含めて世界が嫌いだった。 いつも決められた通りに動くことしかできていないことに対して。 そんな彼女の誕生日に一通のメッセージが届く。 次の日から、彼女の人生は大きく変わる。 そして、MOGという世界の本質がどういうものなのかを知ることになる。