戦前から「嫌悪の坩堝」と呼ばれた風の街、『赤江』。 差別と貧困に苦しみながらも前だけを見つめる藤代友穂と、彼女を愛する伊澄銀一の若き日の物語。 この街で起きた殺人事件を発端に、銀一達とヤクザ、果てはこの国の裏側で暗躍する地下組織までもが入り乱れ、暴力の嵐が吹き荒れる! 前作『芥川繭子という理由』に登場した人物達の、親世代のストーリーです。 直接的な性描写はありませんが、それを思わせる記述と、残酷な描写が出て来ます。
定年間近の営業マン、なんども出張で訪れた東京の街、それなりに感慨深いものがある。都会の進化は驚くほど速く、街を闊歩する若者の意識の変化が激しいのは当然かも知れない。いつの時代も年寄りは「今の若者は・・」と嘆き、若者は年寄りを毛嫌いする。そのギャップは普遍的なものである。 人間いつかは死ぬ。だが、それを若者に知れと言うのも酷。いつか分かる時が来る。それまでの幸福を祈ってなにが悪い!?そんな思いを描いてみた。