主人公の、春山 日向 は中学時代やりたいことも特になく ただ時間に任せて生きていた。 高校生になったらやりたいことを見つけたい。 そんな時、絶対に目をつけられてはいけない赤い髪の彼に 目をつけられちゃってー!? 赤司君に気に入られてしまった女の子のお話です。
学生最後の夏休み。愛用している自転車に跨り、僕は今日もアルバイトをしている古書店へ向かう。 孫のように可愛がってくれる老夫妻に可憐な女性客、少し世話焼きだけど根は良い近所の人達。 のんびりゆったりとした時間が流れるここは、時に静かに時に騒がしくありながらもたくさんの人達を引き寄せる。 優しい一時は平穏な日々そのもの。変わらない毎日だけれども、キラキラしていて宝石みたいだ。 それは大事な事を僕に教えてくれていたー 住宅街にある古書店で繰り広げられる、切ない物語。
使えない人物でも、大手企業内でのし上がる方法があるという事と、踏み台にされた人たちの叫びです
いま、まるで流行り言葉のように聞こえてくる『古き好き(よき)昭和』……。昭和44年、開校して間もない大学に入学した僕は、新しい仲間たちとともに親元を離れた生活を始める。それぞれが皆青春の中にふわふわと浮き漂いながら何かを探しているようだった。何か特別なことが起こるべくもない平和な時代の中、いったい何を探していたのだろうか? そして僕たちはそれを見つけることができたのだろうか? 古き好き昭和。それが本当によき時代だったのかどうか……確かに時だけは総てを包み込んで、ゆったりと流れていたのかもしれない…… ***『青年たちの浮漂』はこれで終了です。第二部『青年たちの憧憬』は投稿までまだ暫く時間がかかりそうです
小学校5年生の夏休み。私はいつもの遊び仲間たちと函館山の二合目にある軍事施設跡――二合目の防空壕――を探検する。そこは幽霊が出るという噂の廃壕だった。そこで私たちは不思議な体験をすることになる……時は流れ、私たちはみな夫々の進路を歩み成長する。やがて40歳を迎えようかというころ、私は出張先で防空壕を一緒に探検した友人の一人から、其その探検に限らずいつもでリーダーだったガミが交通事故にあい急死したことを聞く。そしてガミの死にはあの防空壕での出来事が。