『子供はいつだってサインを出してるよ』─精神科医、大和救(やまとたすく)は今日も患者と向かい合う。様々な心の闇を抱える子供達を彼は救うことができるのか─ シリアスあり(?)笑いあり(?)のほのぼのゆるふわ物語。(目標)
妻の三回忌が終わった。 親戚たちが帰ってから、妻との思い出の河原へ行った。 少しだけ昼寝でもしようと思ったのだ。 その時に、不思議な夢……夢だったと思う。 妻に会えたのだ。
『勇者のあかし』大会、町に二百年前から伝わる伝統行事。 町の西の外れにある大森林「帰らずの森」には野生のドラゴンが多数生息していた。 技術の進歩による「結界」がまだ無かった頃、ドラゴンは幾度と無く町に現れ、人々を恐怖させた。 腕に覚えのある剣士、術士などが帰らずの森へ行き、ドラゴンの親玉を倒し、彼らは町を襲わなくなった。 ドラゴンを倒した一行を人々が称え、以後、帰らずの森のドラゴンを倒せる者を「勇者」と呼ぶようになる……。 戦場において剣や槍が時代遅れになった世の中、戦士たちは武器を、銃に持ちかえつつあった。 大陸の外れ、緑に囲まれたある小さな町でのお話。
ある男「私」の思い出からはじまる、少し不思議な物語……。 過去と未来はSFの定番ですが、それらをいわゆる文学風に仕上げてみました。 派手な出来事ではないものの、やや不思議な、そんな雰囲気重視のSF短篇です。 ですのでこれといった感想は出ないと思いますが、そんなものもアリでしょう。 それでは。
"僕たちの悲しみを終わらせて――"綾人の前に突然現れた少年リト。止まっていた時間がいま、動き出す――!! まだ微かに『魔法』や『人間ではないもの』が混在している世界、『月都』。 ある日を境に時間を止めた世界で、秒針の音だけが響いている。愛する者のいない世界で、それでも誰かを護るために、それぞれの思いは交錯する。 「大切だからだよ」 「俺の命くらい賭けてみろ! アラン・レッド・フォード!!」 「……あぁ、そうか、きみは僕、なんだね?」
人と獣人。相容れぬ両者は150年前の戦いで決着をつける。戦いに勝利した人類は王国を築き、150年の平和と繁栄を享受していた。そのような王国に誇りを持ち王国軍の兵士となった青年ファイア。 ある時、ファイアは王国内の山中で獣の女の子を目撃する。150年前に滅び去った獣人族の末裔か、と動揺するファイアを見て獣の女の子は不敵に笑う。
魍魎側からの誘いに揺れる水臣。それを察した理の姫は、自らを殺すことの出来る神殺しの宝剣・残照剣の存在を彼に教え、誘いに乗るのであればその剣で自分を殺してから行けと言う。そのころ真白は、舞香の絵のモデルを務める傍らステンドグラスを教えてもらい、剣護たちと束の間の平穏を味わっていた。
自分も変わらないと世界は変わらない。 自分が変われば自と世界は変わって見える。 もし大洪水が都会の高いビルを呑み込んで、いよいよ富士山の雪の部分だけが唯一の日本になってしまったら。 そんな状況にありながら、どうやら富士火山が活発化し始める。 置き換えるならこのくらいの環境だろう。 そんな風に想像してみると、かつての都市は沈んでいるのに恐怖・絶望・危機…浮かぶのはマイナスな事ばかり。 中途半端な知識が行く手を阻む。 自分の事を棚に上げて人任せを願うのは、ヒトの特技だ。 それなら何も知らない方が良い。 旅の動物たちには誰にでもある新たな可能性を背負わせ、誰もが感じる挫折や妥協、種族の壁を排除した。そうすることで他の動物は困難な道のりを助ける。 ヒトも種族の壁を無心に思い、差別が死語になる日は来るのだろうか。
波濤恋情第二章のラボール基地司令官の蒔田慈音の少年時代を描いたものです。 作中に出てくる音楽は、イザック・パールマンの演奏をイメージしております。
ここではないどこか。 その大陸には古来より、妖と人間。二つの種族が棲んでいた。 争い続ける二つの種族を統治し、長い闘いを経て。 やがてできた一つの国。 その国を治めたのは、ある一頭の妖と一人の人間の王であった。