「――空気中の水分を捕捉。コアを中心とした指定空間への固定、あと二秒です!」 相手のサポーターが宣言した直後、ゾクッとした悪寒がする。 「清純、そこ離れるヨ!」 無表情の蓮花が鋭い声を上げると共に、空中に向けて十数枚の味見皿を投げつける。 清純がバックステップをとってその場から離れるのと、空中の味見皿が全て粉々に砕け散るのは同時だった。 辺りには砕けて舞い散る味見皿と氷柱の欠片。地面には無数の黒い玉が転がっていた。 「……防弾にもなるポリカーボネートの皿を砕くなんて、とんだふざけたトゲトゲ鉄球ネ」 感情を顔に表さない蓮花が、眉一つ動かさず悪態をつく。
reversible mecca part1です。 サブタイトルは余興。 始まりの章ですのでキャラクター紹介となっております。