ルクセンブルクの国境沿い。ナイアガラの滝の上。ピラミッドの中で死ぬ。そんな夢現はかつて賞味期限が切れていた。
楽園の花に包まれて 最期の夢を見ていたい 断眠の果てで 断食の果てで 眠りませ、眠りませ
あの冬の日に終わってた それは神様だったから 全能に眠るのも 全知に目覚めるのも あの日、クライマックス それでも生きろ
脳科学と量子力学の先にある学問、脳理学。その研究をしている佐藤は、ある日深部追憶実験で少年イザナの脳を死なせてしまう。だが、その際にイザナが語った真実の言葉が忘れられず、佐藤は真理へと旅立つ。 問い 詩『痛み』 旧友より贈られた詩とその返詩 短編小説『ラカン・フリーズの門の先』 詩『Memories that never wither』 解説