南 秀憲

1949年生まれの団塊世代の属する。高校の時、進学担当の先生に東大文1を進められるが、家庭の事情で断念した。2年休学、1年留年し、関西学院大学経済学部を卒業。在学中、約3年間建設会社の作業員、7年間家庭教師をし、2年間セールスマンをした。数回起業を試みるが、失敗に終わる。
大学に入学後、学費等は全て自分で稼いだ。大学時代に、最初はジャンルを問わず、内外の小説を読み耽った時もあったが、哲学、特に、実存主義に傾倒し、京大の哲学専攻大学院に進み、将来は大学で教鞭を執りたかった。が、家庭にその余裕はなく、断念し、当時流通革命を推進していた(株)ダイエーに志願者約6,000人中5位で入社し、店舗経験を約6年積んだ後、本社・販売促進部等を歴任し、関連会社の部長の時、15年勤めた(株)ダイエーを自主退職後、喫茶店、高級料理店、居酒屋、すし店等全店で、従業員150名ほど使って経営していたが、2004年5月2日に脳幹梗塞に罹患し、その後遺症で右半身麻痺となり現在に至る。入院生活は、約7か月。
利き手であった右手が使えない為に、退院から2年後には、独学でPCを使い出し、2009年9月末より、小説を書き始めた。当然の事だが、小説修行の経験は、一切ない。

ある経営者の後悔

恐怖に溢れる小説です。ぜひ、読んでみてください。

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友達の絆

久しぶりに友の家を訪問した私が、味わった何とも言えないおぞましさと恐怖!

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デートで味わった恐怖

夜のドライブを楽しんでいた時だった。 反対車線の一角にある防火水槽らしき所に、ボンヤリと霞≪かすむ≫ショッキングピンクらしいワンピースを着た女性を見たような気がして、彼女にそのことを伝えると、あっさりと否定された。 だが、この後に恐ろしい展開が待っていたのだった。

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タクシー運転手の恐怖

主人公のタクシー運転手が味わった恐怖とは?

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閻魔様のみぞ知る

閻魔大王と勉との話し合いで、地獄の近代化を推し進めていく。その過程で、勉は様々な提案をし実行していく。

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霊魂に好かれた男

私も、未だに成仏出来ず、葬儀の仕事をすれば、少しでも前世, 前前世に犯した何の関わりもない十九人を殺してしまった罪滅ぼしに一役買うだろうと、密かに思っていますが、くれぐれも口外しないように……。 ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ。 すみません、つい本当の話をあなた様にしてしまった。 実は、私も、浮幽霊の仲間で、今夜あたり、あなた様の御傍に行くことに決めました。 その時は、どうぞお構いなく、ぐっすり眠って頂いて結構ですよ。 眠ることが出来れば、ですが……。

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竜宮城に行った男

私の母らしき女性が、 「この子の魂と引き換えに、わたしの人生は薔薇色に輝くのね」 と、四度も繰り返し、死に神に念を押すかのように、独り言をつぶやいた。 ここで、映像と音は消えたばかりか、ミニノートパソコン自体も、跡形すらなく雲散霧消して、私を慌てさせた。もっと、続きを見たかったからである。しばらく、胸の動悸は治まらなかったが、沈着冷静な自分を取り戻して考えると、もしも、液晶画面が真実を映しているなら、ここにいる私は、存在していないか、あるいは、偽の自分なのだろうか? つまり、二歳の時から、はかない夢の世界を――本当の世界と思って、暮らしてきただけに過ぎないのだろうか? 異次元にいた女王が、どんなに言おうとも、揺るがない私の歴史観に従えば、過去のある時点で消滅した事象は、永久に復元出来ない。何か異変が起きそうな気配が、私の全身を包んだ。

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遊戯担当部長の恐怖体験

なぜ、全く同じ時刻、全く同じ内容のデジャブを体験するのかは、彼には大いなる謎でもあった。地球から百四十七億光年離れているビッグバン時の宇宙の果ては、どうなっているだろう? いくら思考しても、現代の宇宙物理学、宇宙工学等を駆使して専門家が、絶えず研究に励んでいるにもかかわらず,詰る所、循環論に帰結している。 そのように何ら解析ができないように、彼を悩ませるデジャブの真相を探っても、やはり循環論に陥るだけだろう。 しかも、最近、 「ある事をしなければならない」 という強迫観念に苛まれているのだ。深刻な鬱状態に陥ったのかもしれない。 沖縄の青い空、澄んだエメラルドグリーンの海、清々しい潮騒に囲まれれば、きっと、変なデジャブも見なくて済むだろう、と彼は踏んだ。 しかし、そんな甘い考えは、脆くも崩れ去ったのだ。

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恐怖に満ちた魚釣り

まさか自分の友人に恐ろしい運命≪さだめ≫が待っていようとは、この時には夢想すらしなかった。まさに「悪夢」以外の言葉が見当たらないほど、激甚な恐怖が私を襲った事故で、思いだすだけでも、血も凍るような絶叫が耳朶≪じだ≫を震わせ、心臓が飛びだすような衝撃でガタ、ガタ、ガタ、ガタ……と震え、奈落の底へ落ちて行くような感覚に身が包まれるのだ。

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霊を体験した男

勉が校門を出た所で待っていたのは、髪を吹きすさぶ風に任せている深刻な顔をした司書の吉田さんだった。髪の毛が乱れているのを、全く気にする様子はなかった。一種異様な姿をしていた。 更に、眉間に幾筋も深いシワを寄せているのだ。普段の吉田さんとは、別人のような暗い雰囲気を周囲に漂わせていた。 蔦≪つた≫が我が物顔で伸びて壁全体を覆っている、喫茶店へと勉を誘った。そこは、とても陰気で小さな喫茶店だった。何か重大な話があるような、深刻な顔をした吉田さん。そんな吉田さんの顔を勉が見たのは、この時が初めてであった。 この後、彼が経験するおぞましくも恐怖に満ちた体験とは?

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