高野 竜太郎

昭和の中ごろの何も物がなかった時代に自然のなかでノビノビと育った記憶をたどる長編エッセイです。

大人に成りきっていない子供が、何も分からずに世の中に飛び込んで半世紀がまばたく間に過ぎ去ってしまい振り返る余裕のできた今に思うと、団塊世代が子供のころに育った里山が懐かしく思い起こすのです。

 エッセイは、里山の春夏秋冬の風景、豪雪地帯の暮らし、棲む動物の習性、子供たちの遊び、木造校舎の学校、食と衛生環境、伝統と由緒のある祭りなど連ねました。
同年代の方は懐かしく思い起こして頂き、その時代を知らない方はそんな時代もあったのかと思って頂ければ幸いです。