宝生 渓

本能と内観の狭間を動く意識を登場人物の心の変化を通じて表現したい。

最初の記憶は小さな町の駅で母の帰りを待っている自分。人間とのかかわりが極めて希薄な中で、それでも人間とのかかわりを求め、それが異常になっていくのが過去の自分の歴史。小説を書くのに自己紹介など不要なのだとすれば、この程度の紹介で十分。