kaigosaburai

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認知症の母と息子の介護会話日記

痴呆症(現在は認知症)になってしまった「母(お袋ちゃん)」を介護して、十数年。
「母」を介護するにあたって、三つの原則を誓いました。
「逆らわない」
「怒らない」
「大声を出さない(怒鳴らない)」
の三つです。
 認知症の進行を、何とか食い止めようと、母と、どんどん「会話」をし、母が「笑って」くれるようになることを願いました。(精神科のお医者さんから脳血管性痴呆症は治らない、薬もない、と言われたからです)。
 十数年前(介護保険制度がなかった)から、認知症の介護は「介護地獄」に陥るとして、TVや新聞等で喧伝されていました。
 私は、この風潮にず?っと「疑義」を抱き続けておりました。
 「介護地獄」とする先入観はいけません。「愛」する人を介護するのに、何で地獄やねん」と、私は思っていたからです。
母とのやり取りを書き留めておいた日記をブログに掲載し、公開することにしまた。
 その母も一昨年、天国へ逝きました。で、
 2010年1月、そのブログをリライトし、取りまとめ自主出版しました。
タイトルは「かいごさぶらい」<上卷>。サブタイトル:ただひたすら母にさぶらう。本文:326頁。2011年3月、<下卷>・本文約300頁、も刊行しました。
ISBN:978ー4ー9904780ー0ー1
 本書はコミカルな大阪弁での「認知症の母と息子の介護会話日記」です。
認知症がどのような「病」なのかを「会話」をとおして著したものです。
 本が出来上がって数ヶ月後。一昨年6月(平成22年)、寝たきりになってしまった「母」は天国へ逝きました。
 介護のしかたは千差万別です。本書が、いま、介護者を抱えておられる方々の、ご参考になれば幸甚です。
 
 

「かいごさぶらい」<上>ただひたすら母にさぶらう

「かいごさぶらい」<上>ただひたすら母にさぶらう

認知症がどのような「病」で、どう「介護」すればよいのか。本書は、認知症になってしまった母(お袋ちゃん)と私(息子)との「介護会話日記」である。 「会話」を通して、認知症の「病」、その「介護」方法を筆者(私)が、実体験をそのまま、現したものである。「逆らわない」、「怒らない」、「大声を出さない(怒鳴らない)」を鉄則に10年余り、認知症の母を介護してきた。 妄想、徘徊、物忘れ、暴言、暴行、等は認知症になってしまった母には、当たり前の事なのである。それを、どう理解し、どう対処すれば上手くいくか。 私(筆者)なりの介護法を著した。

  • 小説
  • 長編
  • 全年齢対象
  • Copyrighted