ランディール・ヴェントル。この名を知らぬ無い者はいないだろう。聖法騎士としてその名を轟かせ、数々の悪名高き闇法師を葬ってきた男だ。 彼は今、銀河外縁部の惑星、地球に向かっていた。 地球に、現れるはずもない闇法師が現れたからだ。 この惑星の住民は、ランディール・ヴェントルの名はおろか、宇宙の中心に文明が存在することすら知らない。 地球に住む、とある少女は雪の降る東京で平穏な日々を送っていた。 背後に近づく、闇法師の影にも気付かず────