麻布真ノ介

3月下旬、まだ春の暖かさにはほど遠い冷えきった夜道を千鳥足で駅に辿り着いた。仕事とはいえ接待の飲み会は疲れた身体を一層重くさせていた。終電まじかの電車は一台逃がすと次がなかなか来ない。重い身体をずしりとベンチに落した瞬間キーンとした激痛が身体の中心を駆け抜けた。

本名渡邊健一郎と申します。宜しくお願い致します。
以前自費出版で高額費用を費やし「珍味伝説の女」と言うタイトルで小説を出版しました。内容は読みながらクスッと笑える内容で書きましたが、期待した結果は得られませんでした。
この度の投稿小説「十字架の妖精」と言うタイトルでシリアスな恋愛を意識して書きました。
出版社に持ち込んだ事も有り賞も頂いたのですが、出版界の業態が不調と言う事も有り、又しても自費出版を進められました。中には共同出版の話も頂きましたが、以前出した本の経費が堪えてその気の成りません。
この際は皆様の目に届けばそれで良しと考えました。ご購読頂いた方の感想が頂ければ今後の叱咤、励みとして次の作新に続けて参りたいと存じます。