晩白柚

二周目という名前でも活動しています。長編用の設定をじっくり考えて整合性を取りながら書いています。

書くジャンルはファンタジー、SF、ミステリー、ラブコメ、ギャグです。ノンフィクションは苦手です。
設定を考えることが好きで、作品には伏線や前振りを盛んに取り入れています。そのため、謎解き要素が強い作品性になっています。
趣味ではありますが、職としても考えたいので現在修行中です。お読みいただければ幸いです。

僕が俺を殺した日

約50年前――2020年。加速度的に少子高齢化が進行し、出生率が全世界平均で0.5を下回った。両親という人間二人から0.5人しか子供が生まれない世界。危機に瀕した人類は滅亡の土壇場で『恒常的解離性同一性』を獲得した。これは、出生率の低下で0.5の人間の身体しか望めなくなったが、この新気質により、人類は0.5の身体に1.0以上の精神を宿して生まれてくるようになったということである。つまり、新しく生まれてくる人類が多重人格になってきたということだ。 単人格最終世代がすでに50歳を超え始めた現在、単人格の人間は全人類の20%にも満たなくなってきている。複数人格が当然となった世では、物事の基盤は複数人格者を基本とされ、単人格者は淘汰されてきている。すでに単人格は障害と化している。 そんな世の中で、彼女小出奏良だけは――。

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