小さな傷 老婆心温 風が吹いて髪が乱れ潮の香りが鼻につく膝を抱えて見る波は行くだけの片道切符目を閉じて思い出す何故ここにいるのかまだ頑張れるからと空を仰ぎ気を逸らす大きな海には小さ過ぎて悩むほどかとひとり笑う 小さな傷