青い魂

渡逢 遥

煌々と輝いていた。自分の冷たさと対峙してきた時間だけ、確かな温度を持った言葉が痛いくらいに身に沁みて感じた。「"変わる"変わらない」と「"変わらない"変わる」の争いを続けている自分が情けなくなって、壊死した皮膚が剥離していく。自分しか信じない世界はそれで生きやすいのだろうけれど、自分だけ信じる生活に飽きてしまった。ひたすらに素直に生きていればそれでいいと思えた。この花が枯れないようにもう一度だけ盲目になる権利をください。信号と魂が同時に青になって、羽化した翅でどこまでも飛んでいける気がした。腐った幹は要らない。穢れた枝も要らない。根に光を浴びせたら明日も昨日もどうでもよくなって、南も怖くなくなるだろう。ひとりで泣くことを神聖化しない。酔いが覚めないと吐いた言葉は泡になって消えるだけだ。慈しむことを忘れない限り、心臓が息の根を止めるまで詩人でいられる。素直になればもう、誰もが詩人だと思う。脚を抱きしめて、手を包み込んで歩いていきたい。下手くそな歌を聴いても萎れない花が一番綺麗だ。綺麗な眼をしてると謂う。きみの瞳だって綺麗だ。特別を殺さない限り眼から光は消えない。青い魂で瞬間を彩る。死にながら生きないように。ひとりで使う言葉は要らない。輪郭が点滅していたって描きたいかたちを描けばそれでいい。ひとつの感情が飽和する。夕陽と同じくらい鮮明に鮮烈に、きみの言葉は煌々と輝いていた。

青い魂

青い魂

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-03-26

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted