不可逆に浸る

芳烈(ほうれつ)(なれ)体躯(からだ)(かおり)

俺の頭を(だま)くらかして

(あらが)う意識を根刮(ねこそ)ぎ奪う

改竄(かいざん)された過去に

現在(いま)を改竄され

(きた)(あした)にせせら笑われているかの如く

流れる何時(いつ)かの哀悼歌(バラード)

(むさぼ)り合ったあの刹那(せつな)...

瑞瑞(みずみず)しい茎と花とが

水靄(すいあい)(うち)に姿を(ひそ)

(かつ)ての青春を濡らさば

(やが)て土壌は(もろ)くなるらむ...

不可逆に浸る

不可逆に浸る

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-20

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