冬が来た

身を屈めて足早に歩き
風を避けて帰る道なり

もつ煮の味噌に誘われ
おでんの匂いは広がる

商店街には背を向けて
後ろ髪を引かれる思い

襟を立てたら腕を組み
月明かりが導く夜道を

家のアツアツお鍋から
寒さかじかむ冬風の音

冬が来た

冬が来た

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-07

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