残量リアルタイム

残量リアルタイム

    
    


      

まだ川べりの草むらを歩いていた


風を間違え

水を誤った

引き裂かれる夕刻は

何度も綴られていた


何度も

川べりで惑う

いつまでかどこまでか

傷みの背には

なにが書かれているだろう


心許ない振幅で

卑怯かもしれなかった

あのひとの変わらない心だけにすがった贖罪


   

残量リアルタイム

作品集1 http://slib.net/a/1845/
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

残量リアルタイム

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-01-29

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