深呼吸

詰まる息を押し出した

冷めきった手で撫でられる暖かさは冬の匂いがする

背筋を走るのは吸い込んだ君の呼吸

混ぜると化学の色を見せる

ぶつ切りの1時間を繋ぎ直す1日を繰り返しては

私と名付けた事に充足するだけの世界観を噛み続けた

ずっと いつも きっと

あれ これ それ

吐瀉された幻想に酔いしれる笑みを

幸せと呼んだあの子は消えた

止まったままの時計を

もう一度進めるために消えた

深呼吸

深呼吸

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-01-22

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