誕生日

サイレンの音が反響して

闇と光は絶え間なく


鬱屈とした空気の中で

一定のリズムを刻む機械音に目を覚ます

全てを終わらせようと飲み込んだ夜の淵は私を白いベッドへと送った

飛び散った記憶の隅で

握られた手の温もりだけを拾い上げる


抑制帯に繋がれた命の果てに

感じる束の間の休息

やっと私は私となった

誕生日

誕生日

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-29

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted