クリスマスの夜に(続き編)

「クリスマスの夜に」の続きが出来ましたので、そろっと置かせて頂きます。
 ハヤブサさん×シュバルツさんのBL小説で、本当にけしからん物しかございませんが、楽しめる方は、どうぞお楽しみ下さいませ~

「あ………!」

キョウジが出ていったあと、シュバルツは再びハヤブサに押し倒されていた。
求められるままに唇を開き、舌を差出し、口腔を蹂躙してくる熱を赦した。
ハヤブサは、唇を奪いながら、彼のヒトの身体を弄る。
敏感な蕾をつまみ上げると、愛おしいヒトは、ビクン、と身体を震わせた。

「んっ!」

唇の解放を許されないままに、乳首への愛撫が続く。

「んんっ! んんっ!」

その優しい刺激から逃れようと必死に身を捩るが、組みしかれた身体は、ただ、ハヤブサの熱が弄んで来るのを赦し続けるより道が無くて。

「………………」

長い口づけから解放してやると、その下にある愛おしいヒトの表情は、完全に蕩けきっている。少し身体を離してその様をしげしげと眺めていると、それに気づいたシュバルツが恥ずかしそうに身体を震わせていた。

「あ、あまり見ないでくれ………恥ずかしい………から………」

「どうして? 綺麗だ」

「そ、そんなはずは………!」

白い裸身に、紅のリボンで綺麗に飾りつけられた姿。それでいて、恥ずかしいところが隠しきれていないところが、またそそられる。
股間のところに目をやると、うっすらと膨らみ、リボンが濡れそぼって居るのが見て取れた。ハヤブサがリボンの間からその原因を取り出してやると、ぷるん、と、液を飛び散らせながら、勢いよく飛び出してきた。

「あ!」

自分がどうしようもなく感じてしまっていたことを曝される格好になったシュバルツが、顔を真っ赤に染め上げている。そのままそこを優しく撫でてやると、腹の下の愛おしいヒトは、全身を震わせて乱れだした。

「ああっ! ダメだっ!」

「ダメじゃないだろう。気持ちいいくせに」

「あ…………! あ……………!」

愛撫を止めさせようとしているのか、花のリボンで飾りつけられるように拘束された、シュバルツの両手が伸ばされてくる。その綺麗に結わえられたリボンをもっとよく見たくて、ハヤブサはシュバルツの手を取っていた。

「あ…………!」

「このリボン………」

「え?」

「キョウジが結ったのか?」

ハヤブサの問いかけに、シュバルツがコクりと頷く。

「へぇ、器用だな……こんな特技があったのか……」

「弟に……」

「ん?」

「弟にプレゼントをあげるために、よくラッピングをしていたからかな……変に技術が磨かれてしまって……」

「そうか………」
ハヤブサは、そのリボンの花をじっと見つめていたが、それに口付けをしたいと思って、そっと唇を近づけた。すると、目の前の愛おしいヒトが、少し意外な行動に出た。

「や……!」

 小さく悲鳴を上げ、怯えたように手を引っ込めてしまったのだ。

「どうした?」
 少し驚くハヤブサの前で、シュバルツが小さく震えながら、その問いかけに答えた。
「リ……リボンの花に触れるのは、止めてくれないか……?」
「どうして?」

「せ……せっかく、キョウジが結ってくれたのに……崩れてしまう……」

(はは~~ん)

 ハヤブサは、ピン、と、来る物があった。
 この愛おしいヒトは、目の前でキョウジが結い上げてくれた花のリボンを、とても大切な物のように感じてしまっているのだろう。その腕のリボンは、自身の腕を拘束している物であるというのに。

(キョウジの奴……そのリボンを結い上げるとき、少し丁寧なココロを込めたのだろうな………それをシュバルツが敏感に感応してしまった、と、言ったところか)

 目の前のこのヒトは、他人のココロに感応し、それに少し影響される傾向がある。自身を構成するDG細胞が、そういう特性を持っている物であるが故に。
 そういう所がたまらなく愛おしいのだが、ハヤブサの中で、少し邪な類いの想いが、鎌首をもたげてきていた。

「そんなこと言わずに……触れさせろよ」

 意地悪くそう言って、わざと腕の方に手を伸ばそうとする。

「だ、駄目だ……ッ!」

 案の定シュバルツは、腕の花を、ハヤブサから必死に遠ざけようとした。

 その結果。

「ひあっ!」

 シュバルツから小さな悲鳴が上がる。
 ハヤブサの前に、無防備に晒される格好になった脇の下に、ハヤブサの舌が触れてきたからだ。

「ああっ! ああっ! 止め……! て……ッ!」

「じゃあ、花に触っても良いのか?」

「そ、それは……! あうっ!」
 脇の下をぺちゃべちゃと舐めあげられながら、ハヤブサの指が乳首を弄り倒してくる。
「ああっ! やぁっ!」
 ビクビクと身体を震わせ、のたうたせながらその刺激から逃れようとするが、龍の忍者は離してくれない。それどころか、身体はますます密着してきて、唇を深く奪われてしまう。
「んう! んむぅ!」
舌を優しく吸い上げられながら、脇の下と乳首を弄ばれる。
「はう……! んんぅ………!」
(だめだこんなの………! 気持ち……よすぎる……!)
「ふ………ん…………ちゅ………」
腹の下の愛おしい人から身体の力が抜け、蕩けて行くのがわかった。小さく震えるだけしか出来なくなってしまったシュバルツの身体と口腔を、ハヤブサは思う存分堪能する。
チュ、と、一際大きく音を立てて舌を吸い上げてから、ハヤブサはシュバルツの唇を解放する。
「は…………あ…………」
飲みきれなかった唾液を唇から垂れ流しながら、頬を上気させ、瞳を潤ませる愛おしいヒト。そのトロン、と、蕩けた表情が、ハヤブサは堪らなく好きだった。
「シュバルツ……」
優しく呼び掛けながら、リボンの間から勃ちあがり、液を溢れさせている彼のヒト自身に触れてやると、「ああっ!」と悲鳴をあげながら、その身体が再び跳ねだした。
「や、やめて……! 今、触られると……! あ……! ああっ!」
ハヤブサはシュバルツの股を強引に開くと、その中心に指を侵入させた。
「あ……! い………くぅっ!」
僅かに指を抜き差しさせただけで、ピュ、ピュ、と、簡単に果ててしまった愛おしいヒト。

「気持ち良かったか?」

ハヤブサのその問いかけに、シュバルツは恥ずかしそうに瞳を逸らしていた。
「き……聞くな……! 分かってるくせに……!」
「フフ……」
ハヤブサは軽く笑いながら、目の前の妖艶な景色を堪能する。白い肌を飾り立てるようにまとわりついたリボン。それが白く汚されて、美しさと淫らさに拍車がかかっていると感じた。

(良いな………こうやって、シュバルツの身体を飾り立てるのは……)

この美しさと淫らさ───クセになりそうだな、と、ハヤブサは感じていた。
最も、シュバルツは簡単には飾らせてくれないだろうから、それをしようと思ったら、相当な工夫と労力が必要になるだろうけど。
こんな景色を見られるのなら、幾らでもその対価は払える、と、思った。

「挿入るぞ……!」

通告をしてからハヤブサは、シュバルツの中に侵入を開始する。

「ああっ! だめだ……っ! 今……イッたばかり……っ!」

「俺は、イッてないぞシュバルツ」

冷酷に告げながら、ハヤブサは、シュバルツの中に更なる侵入を試みる。

「うあっ! ああっ!」

全身を震わせながら、その衝撃に耐える愛おしいヒト。知らず、胸の前にシュバルツの腕が降りてくる。その腕の花にハヤブサが触れようとすると、シュバルツは必死にハヤブサから花を遠ざけようとしていた。
(へぇ、まだそんな余裕があるのか)
感じすぎていっぱいいっぱいな体を装いながら、良い度胸をしている、と、ハヤブサは思う。
(見てろよシュバルツ……! 絶対にその花に触れてやるからな……!)
ベロリ、と。舌嘗めずりをしながら、ハヤブサはシュバルツの中に深く侵入する。いつもより抵抗できなくなっている愛おしいヒトの身体を、散々に暴きたて始めた。
「ああっ! ああああっ!!」
シュバルツの悲鳴のような嬌声が、たちまち辺りに響き渡った。

恋人たちの夜はまだ────始まったばかりであった。

 ハヤブサは、花に触れることが出来たのか? 出来なかったのか?
 それは、読者諸氏の判断に任せることに致します。

  (了)

クリスマスの夜に(続き編)

 いかがでしたでしょうか?
 ひさしぶりのけしからん小説は、描いていて楽しかったです。
 また、書きたいですね。
 読んで下さってありがとうございました。

クリスマスの夜に(続き編)

「クリスマスの夜に」の、営み編でございます。 その描写しかないので、苦手な方はご注意を ハヤブサさん×シュバルツさんのBL小説でございます

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2019-12-26

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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