IO

・キャラクター紹介・

■ 密山(ささやま)
主夫。本職は遺体清掃員。無口だが料理上手。

○ 異音(いお)
ヒモ男。密山の同居人。大食い。お肉が大好き。

○「お腹空いたー。」

■「そうだな。」

○「お肉食べたいなー。」

■「そうか。」

○「胸肉がいいなー、あ、ロースもいいなー。」

■「性別は?」

○「もちろん♀でしょー。♂なんて固くて不味いし、食べる部分少ないしで最悪だよー?」

■「なるほどな。」

○「子供もいいよねー、骨もまだ柔らかいし。肉付きがいいからどの部位も美味しいよー。」

■「どう料理して欲しい?」

○「うーん、今日は水炊きかなー。昨日はこんがりローストだったしー。味付けは塩でー、じっくりコトコト煮込んでねー?素材の味を楽しみたいのー。」

■「ああ、わかった。」

○「あ、それとー。血抜きはちゃんとしてねー?密山よく忘れるからさー、生臭いのは勘弁だよー??」

■「ああ、すまない。」

○「本当に分かってるー?」

■「ああ。善処しよう。」

○「んー。」

■「、、」(ふと空を仰ぐ)

○「ねー、密山ぁ。」(袖をきゅ、と掴む)

■「なんだ?」(ちらりと横目で見る)

○「てってーん。突然のいおくんクエスチョーン。」

■「本当に急だな。」

○「俺が今1番食べたいものはなんでしょーか?」

■「?、今日は水炊きだろう。」

○「ぶーっ!」(ビシッとバツを作り)

■「違うのか。」(小首をかしげ)

○「ふふー。」(ニマニマ笑い)

■「若い雌の肉。」

○「ぶぶー。」

■「肉付きのいい子供の肉。」

○「ぶっぶぶー。」

■「血抜きした肉。」

○「ぶぶぶぶぶーっ。」

■「男の硬い肉。」

○「それは絶対ちがーう。」

■「、、?」(眉間にシワが寄り)

○「ぶはっ。密山ブサイクー。」(吹き出し腹抱え)

■「もう思いつかないぞ。」

○「えー。まだ言ってない肉があるじゃーん。」

■「なんだ。」

○「ふふ。知りたい?」(前に回り込み)

■「ああ、知りたい。」(こく、と頷き)

○「、、ふへへー。」(ぎゅ、と抱き着き)

■「、?なんだ。」(頭を撫で)

○「密山ぁ。」(顔を上げ)

■「なんだ?」(見詰め返し)

○「密山だよぉ。」

■「俺?」

○「うんー。」(へら、と笑い)

■「、、そうか。」(目線を逸らし)

○「あはー。密山動揺してるー。」(ニヤニヤとし)

■「していない。」(むに、と両頬を摘み)

○「いひゃいいひゃいー。」(されるがままで)

■「変な冗談はよせ。」(パッと手を離し)

○「ほあーい。」(離れ隣に立ち)

■「、、」(はあ、と息を吐き歩き出して)

○「あっ。ちょっとー。先行かないでよー。」

■「早く来い。」(そのまま歩き出し)

○「んえー、密山のいけずー。」(小走りで追い付き)

■「セールが始まる。早く行くぞ。」(手を繋ぎ)

○「ん。、、はーい。」(目を細め握り返し)

■「、、」(無言で歩き首をかいて)

○「、、」(その様子を見やり口を薄く開き)


「 いつか、絶対に喰べてあげる。 」


■「なんか言ったか。」(ちら、と見やり)

○「んー。なんでもないよー。」(にこ、と笑み)

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短編第2弾。 嘘か本当かは知りませんが、人の肉って酸っぱいんだそうですよ。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-26

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