花壇と泪

おれは放浪人だから

だれもおれには見向きもしない

嗚呼!おまえは儚い

どうしてそんなに儚い...

蒲公英の綿毛のように行方を晦まし

わだつみのこえのように静かに朽ちる

孤独を好む蟻のように

おまえに逢いにいきたい

おまえと観る月は

大きさこそは異なれど

きっと忘れられないはずだ!

そうしたらおまえは月の泪で

水平線まで行けることだろう

花壇と泪

花壇と泪

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-11

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