枯れ葉のダンス

マチミサキ

真夜中にぼんやりと
出窓から誰も居ない街を
眺めています。

日東狐ひとり見当たらない
街灯に照らされた道路。

まるで
人間が寝静まるのを
待っていたかのように
クルクルと一定の場所で踊る
幾つかの小さな影が見えます。

このまま
上から眺めていると
さらに
何かしらがひょいと現れそうな
怖い感じも少しだけ。

起きていてはならぬ時間帯に
眺めてはならぬ妖を。

やっばー。

なんとなく
静かな胸騒ぎ。

思わず
向こうには気付かれぬよう印を結んだりして。

数日後の夜

同じ時間に
この景色は激変する。

狂った空から
絶え間なく堕ちてくる
百鬼夜行が如く
乱され
掻き回される。

備えなければ。

枯れ葉のダンス

枯れ葉のダンス

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-10-10

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