風あざみ

音澤 煙管

風あざみ

風あざみが来るぞー

♪ 夏が過ぎ……



もう来たのか?
ねこがそっと呟いた……

風あざみの露雫、
静かにそっとやって来る。

誰が最初に気付くかな?
子どもたちには内緒だよ?
あと何遍か運んでくるよ、
まだまだ暑さは続くから。

いたずら好きな風あざみ、
いつの間にか止んでいて、
音も無いまま降り出している。

いたずらとは知らない大人たち、
秋の知らせと旬のもの、
急いで頬張り衣替え。

大きな鍋と厚手の長袖、
今度の日曜日には用意しようと。

ねこはいたずら知っている、
もう風あざみがやって来たかと。

板の間で寛ぐのも、
そう長くは続かない。

暑い時には使われない、
チグラに体を丸めてる。

昼夜は地球の裏表、
それ程ねこには辛い時。

風あざみは雫の遣い、
秋という風を運んでくる。

暫く風は止みそうにない、
ねこはそう呟いた……。

風あざみ

もう少しでコタツが要るな……

風あざみ

人の目には見えない、ねこにはわかる風あざみ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-09-18

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