鏡。

yuki.y

鏡をみながらお化粧をしていた。起きてから何度みただろう。歯を磨きながら、顔を洗いながら、髪を整えながら。娘が言った。

「鏡に映る顔は本物じゃないよ。お化粧するならスマホの内カメをみてした方がまだマシだよ。」

ふ~ん。この顔は偽物なんだ。確かに左右対称の人ってあまりいないらしいから、鏡の中の私は私ではないのかもしれない。ならば本当の私はどんな顔なのだろう。ずっとこの顔だと思って生きてきたからよくわからないな。

何かに録音された自分の声と思えない違和感、写真で自分をみつけた時の違和感。

ならば私が生きている世界は鏡の中の偽物?

きっとこの世界は本物で偽物なのは私だけ。

鏡。

鏡。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-09-10

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