ペパーミントモーニング





寝転がる草の意図。
枕の中で腕組む旅は
風に弱い不等号で
私の意識にとても靡く。
ペパーミント。
絵本を叩いて取り出すガム。
今日まででまだ1個まで。
ベンジャミン?
ついて来てない。
きっと彼も就寝中。







シンキング。
掘り起こす土はまだ無味。
地平線で見るスキップ。
オレンジで綺麗で自慢な
滑舌みたくなったらすごく良い。
そうすれば好きな,
コスモスから嫌いな,
感じ方を置いてけぼりできる。
かぼちゃの速度で良い。
深夜までの速さでいい。







夜明けはもう始まったばかりとも
言い切れないベンジャミンだって就寝中。
街路樹に紛れてからそこらの
灯りもサボってる。






シンク。
また部屋の,
1つの明かりが消えて深まる。
今なら忘れ物取りに東を向いても
叱られないや月明かり。






煙突だって生えるさ。
焼きたてのパンが待ってる。
星流れるクリームパン。
ベンチをトトトと駆ける運指。
地球は太陽系を回ったよ。
心踊る。






シンク。
それだけが今はいい。






シンク。







牛乳瓶屋さんは不正確に
本数を減らして街尋ねる。
たまには新聞屋さんとも
顔合わせてお互いの
気持ち交換する。
少し目を瞑るよ。
起きる前の私達と一緒。





シンキング。
東の窓では一番最初に陽を,
競うように受ける。
実は今宵は開かれた,
トイレ近くの小さい窓が最初。
平和なカモメが渡ってくる途中で見てた。
それはとても間違えがない。






フィッシュボーン。
お下げ髪は猫を誘惑して
陸の魚を震え上がらせる。
まだ暗い港の中を走るプリンセス,
マリッジブルーなんて知らない。
手紙の1つでも貰ったら
パラソルで雨,
降らせて隣に居てあげる。






白ワンピースで雲の眩しさも
表現する時間をあげる。






チアーズ。
カクテルの話の数と分だけ深々となって
試みに傾けるきっかけになる。
ピアノの旋律は夜明けを
背にしても1拍も慌てやしない。
最後のバーテンダーと1シェイク。
名前をつけることとして1h,
黒は迎える朝に負けずに見えて





ゴミ漁りをしないカラス。
電信柱の調子を整えて
大切で大事な電話を繋ぐ。
もう起きた人はネットを動かし,
そっと袋を置く。
始めての今日のゴミ捨てと,
カラスの足元の声がする。







モーニン。







枕の中で腕組む旅の途中,
麦わら帽子を椅子から取らず
伸びてきた髪を後ろに残した。
髪留めが欲しくなり
空っぽの肺は膨らんで







先頭の旗をはためかせる。
起きてきたベンジャミンが面白がって
さっきから飛びつこうと試す。
そんなジャンプじゃ駄目だと思うから
オレンジで綺麗で自慢な,
地平線のスキップしてあげる。







好きなコスモスも咲いていた。







絵本を叩いて取り出すガム。
今朝からまた1個のペパーミント。
地平線のスキップ。
オレンジで綺麗でしょ?






かぼちゃより起きてすぐに
噛むペパーミント。






アーリンモーニン。

ペパーミントモーニング

ペパーミントモーニング

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-25

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