この手許のために

この手許のために

    
    


      





「おはよう」 

ひとが潰えないために


おはよう 

僕がこの午後を閉じないために


この運命に 書き込める言葉 

決して連続はなくていい

いま 

この手許のために

この

手許のために



 
彼らは求めていないのかもしれない

本当に届ける余白は訪れるのだろうか


問いのうちに また違うさだめがやってくる


だから 今だけは


「おはよう」



        そのために


      

この手許のために

作品集1 http://slib.net/a/1845/
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

この手許のために

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-08-10

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