world!!-魔法使いユメカとの契約-  #5

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第5話 Over there

「よろしく、雅さん」
そういった彼女は今日からあたしのクラスメート、美原蔦(みはら つた)さん。
彼女の醸し出す存在感と言ったら半端なかった。

「――――――で、ここを曲がると1-Aから1-Gまでの教室があるわ」
「廊下…短いわ」
なによそれっ 超嫌味ね  この子っ
今は蔦さんにクラスなど…いろいろ教えて回ってます
でも…蔦さんみたいな可愛い子と歩くのはテレますな!!!!!!
「そりゃしょうがないよ。奏星館なんて1年だけで何人???800人か900人は居たでしょ?」
「ええ。974人よ。 1-1から1-16まであったもの」
細かいよ、私は心の中で突っ込みを入れる
そんな間にクラスの前に着いていた
「さぁ、入って」
「いいのかしら?HRの時に入るんじゃあないの?」
「さっき栗田先生言ってたじゃない。カバンだけおいて生徒指導室に来てって。あ、もしか中入りたくない?」
蔦さんの顔が曇った。
「ええ…。出来たら。中に人がいなかったら入るわ」
ガラガラと静かにあたしが扉をあける
「あ」
中から声がした
「おはよ、みやびん。」
唯一クラスでぁたしの事を``みやびん´´と呼ぶ友達、長内真理佳(おさない まりか)。
「真理佳…。何度言ったらヤメれる?」
真理佳は小学校の頃の友達。そんなに仲がよかったわけでもないけれど唯一の日中からの進学者だったため仲良くなった。
「ヤメると思う?まりが。…ところで、なんでみやびん鞄2つも持ってる?」
「ぁぁ…。後でゆっくり話すよ!じゃ、行くとこあるから」
そういてあたしは自分の席に2つ鞄をおくと廊下に出た
「長内真理佳ちゃんって子がいるよ。まあ後で紹介するね」
「ありがとう」
「いこうか」
またそう言ってあたしにとっては長ーい廊下をこの辺りでは意外と可愛めの制服を揺らして歩く。
地内にイラン情報提供Time。奏星館、橘花城よりも校舎、学力も下なのに制服だけは異常に可愛い。
「みやびさん、生徒指導室ってどこなのかしら?」
「ああ、このエレベーターで下いくの。放送室の隣。乗るよ」
扉が閉まる
中には中等部の生徒会長の…鈴木未由先輩がのっていた
私も生徒会に入っているので挨拶はしなきゃいけない。
「おはようございます、未由先輩。」
「おはよう。職員室に行くの?」
「いいえ。今日は生徒指導室へ転入生を連れて。」
「そう。はじめまして。私は海嬢南女子学園へようこそ。私は中等部の生徒会長をしています、鈴木未由といいます。
慣れるまで時間はかかると思いますが…」
ちらりと未由先輩があたしを見てこう付けたした。
「頼れる書記さんにいろいろ教えて貰ってね。」
「はい」
そういうと未由先輩はエレベーターから降りた。
「あ、あたし等も降りるよー。」
そういって蔦さんと一緒に生徒指導室へ向かう
「今の方…生徒会長さんなのね。素敵だわ。スズキミユさんって言ったわよね。今度話しかけてみようかしら」
「いいと思うよ。未由先輩すっごく優しくて頼りになるから。さ、着いたわ」
ガラッ
扉を開けて中を見たあたしは言葉を失った
「な…んで…」

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-03-24

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