医局は騒然としていた

医局は騒然としていた

   








医局は騒然としていた。



研修医のヤマダが突如マラを擦り始めたのである。まだ昼飯前だ。医局長のミズノタキコは絶叫した。

「ヤマダ君、直ちに、そのデカいのを仕舞いなさい! あたしが発情するでしょう!!」

「そういう問題じゃないです、ミズノ先生!」

三年目研修医のヤマザキミカも絶叫した。しかし彼女は既に蕩けた蜜壺に指を掻き混ぜていた。

「ヤマダ、気でも狂ったか!」

古参嘱託医のオオシマトクジロウも絶叫しながら、看護学生ミツハシクミコを担いで、駅弁体位に装着した。気が狂ってしまったミツハシクミコは駅弁を食べ始めた。

研修医ヤマダの竿が登り詰め、痙攣した。



医局は騒然としていた。



騒然とした医局テント前、K野戦病院ではノルマンディーから送られてくる瀕死の将兵たちが微かな望みで命を繋いでいた。




  

医局は騒然としていた

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

医局は騒然としていた

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-06-21

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