nの腰骨のうずめかた

百三十一光年前、かたちを成さない粒子だった頃の話だよ、may day
いつかは公平でありたかった、装った酩酊が剥がれた理由はひとつ お馴染みの憧憬だ

透明な価値観の惨さは科学より鮮明だった、泥濘の中離散した格差が回復されている、光景、

花曇りの憂鬱を洗い落とすお望みの雷鳴、

照らされてゆく
天使の梯子で灼けた生命線が 千々に溶けた十九日、
遺伝子の最後を見届けた廃船が 縷々と語った心臓の位置

共鳴? 共振に必要不可欠な温度が足りないと憂い、正しく間違った中性子は類型を通底させようと躍起になる
震える労りは良心か?
漏洩してゆく、だから一気に暴け

あなたのからだは恒星だ

羨ましいとさえ思うよ緑青色のその頑迷、
奔命の果てに投影の先を失くしたのは幽霊だ

nの腰骨のうずめかた

nの腰骨のうずめかた

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-06-20

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