『お花の善悪』

大神酒まいる 作

まあ世人の結婚といひますのは、
盛大で楽しいものですね。
私が此の度参上した披露宴の花嫁様は、目が仆していらっしゃる御方でした。
人生の要となりますと、致し方なき事。

司会の方が白日の笑みで言いました。
「此処で花の嫁さまより、御御御両親に感謝のお祈りで御座います。」
言い終わらぬ内でせうか、
雅なお口から、
「在 り ま 瀬 ぬ」
と発声が流れられました。

彼女は咲われていた次第で御座います。

『お花の善悪』

『お花の善悪』

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-06-13

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