亡国の音
第一章
(1) 韓国編
ソウル郊外のホテルの一室で、
中国工作員
「大統領お元気がありませんね」
大統領
「そうなんだよう。このところ国民の支持率が下降気味なんだ。兄貴も汚職容
疑で警察当局に送検されてね。大統領退官後私も牢獄行きかな」
中国工作員
「心配ありません。大統領として毒島に上陸したらどうですか。国内の反日を
利用するのです」
大統領
「毒島に上陸するくらいで日本国内大騒ぎするかなあ。ヘタレ国だから外交を
通じて抗議文てとこかなあ」
中国工作員
「上陸後、例の従軍慰安婦と天皇の土下座外交を発信したらヘタレ国内大騒ぎ
間違いありませんよ」
大統領
「そりゃ、名案やなあ。早速、実行に移そうか」
その後、大統領は毒島に上陸、日本向けに従軍慰安婦・天皇の土下座外交を発信し
ました。これに対して、日本国総理大臣埜田豚彦は、国内世論の影響で、強気の
態度を世界に発信し、国際司法裁判所への単独提訴を発表しましたが、途中で頓挫
単独提訴を諦めました。これについて、軍事専門家のk氏は、「支持母体である、
国内の民団からの圧力があったのではないか。又、支持率低迷により何とか韓国と
の関係を修復しようとしているのではないか。米国からの圧力も考えられる」
と述べている。
翌年、退官後、韓国最高法定において、私宅の購入に関する詐欺容疑等で禁錮20
年の判決を言渡されたが、いち早く中国に亡命する。
亡命先での元大統領のコメント
「有罪になると思っていました。本当は、中国みたいな国に住みたく
なかった。毒島に上陸していなかったら、退官後、生まれ故郷の大
阪の鶴橋で高級焼肉店でも開いて余生をおくる方がましだった。
まんまと中国工作員の罠にはまってしもた」
20XX年ソウル市内でけたたましい音の空襲警報が鳴る。数十機の人民解放軍
のステレス戦闘機がソウル上空を旋回する。不意をつかれ米国のF35機も間にあ
わない。しかし、人民解放軍は、一切攻撃はしなかった。同時に、北朝鮮から核弾
頭ミサイルが加圧水型原子炉のある釜山広域市に向けて発射された。駐留米軍は、米
国大統領命により日本三沢基地に撤収するのであった。
緊急国連会議場で
米国代表
「今回の中国・北朝鮮の非道な行為は許せない事態だ。国連軍を朝鮮半島に派遣し
事態の収集を図る」
中国代表
「朝鮮半島は、歴史的に見ても我国の固有の領土である。自国の領土を不法に占領
してきた民族に対しての鉄槌である。国連軍を派遣するのは内政干渉だ。我が国主導
で朝鮮半島を統一する」
米中の激しい論争攻防があったが決着はしなかった。この時、中国は、経済的にも
軍事的にも米国を凌ぐ大国になっていたからである。
朝鮮半島は、中国主導で統一されました。功労のあった北朝鮮 銀 書記は、中国
人民共和国朝鮮主席に任じられました。
(2) 日本編
官邸にて
外務大臣
「大変ですよ。丈島に韓国大統領が上陸しました」
総理
「何、キムチが上陸したって。白菜キムチか大根キムチか。どっちや」
外務大臣
「白菜のキムチと思いますが」
総理
「そんなら、大阪の鶴橋に抗議文送っておけ」
翌日、官邸にて
外務大臣
「抗議文受け取らないんですよ。それに、従軍慰安婦の事や天皇陛下に
土下座しろと言ってますよ」
総理
「確か韓国は我国からかなりの額の借金をしているな。取立てに韓国に
行ってくれないか」
外務大臣
「私、取立て苦手ですねん」
総理
「わかった。知り合いの暴力団組員のS氏に行ってもらうか。あいつ、武闘派
で鳴らした奴やからどうにかしてくれるやろう」
外務大臣
「手配します」
数ヵ月後、官邸にて
外務大臣
「取立てできませんでした。Sさんところの組、既に解散して親分出家したそう
です。現地の大使に大統領府に行かせたのですが、門前払いでした」
総理
「裁判しかないな。国際裁判所に提訴するか。皇太子の奥さんの父親が裁判官
やっているので、我が国に有利になるやろう」
官房長官
「総理、えらいこっちゃ。東京が募金集めて先角買うて言ってるよ」
総理
「あのでしゃばり爺め」
官房長官
「総理どうしましょうか」
総理
「募金の額判明次第、上乗せして、直接地権者と交渉しろ。絶対に阻止しろ。
こんなことで、中国と揉めたら、支持率低下につながり、近いうちに野党に
転落してしまうぞ」
官房長官
「わかりました。しかし、購入の額によりますが、機密費もマスコミや評論
家に使っていますので、余裕がありませんが」
総理
「復興費から流用してはどうかね」
官房長官
「あれ、シロアリが集っているから難しいですね。なかなか殺虫剤が
利きませんので」
数ヶ月前、とあるホテルの一室で
中国工作員
「先角は、歴史的に見ても我国の固有の領土である。数年以内に実力
で占領する。今のうちに日本政府に売却することが懸命と思うが」
地権者
「それ本当ですか。しかし、占領するって、日米安保協定もあり、
難しいと思いますが」
中国工作員
「米国と日本の関係は、沖縄の件で冷え込んでいます。元雀山総理の
おかげです。我々は、毎日、巡視船・漁船を領海内に侵入して圧力
をかけます。大船団を組んで上陸を目指すかもわかりません。
相手からの威嚇射撃でも、海戦を起こします。また、経済力を衰退させます。
反日運動家に資金を提供し大規模デモ・日本企業に対する略奪・破壊・不買運
動を起こします。最近、中国から東南アジアにシフトしている状況が見られま
すが、東南アジアの経済は華僑が握っていますので、時期が来れば同じです。
米国も我国が米国の借金を肩代わりしていることから、前政権の財務長官が
訪中したとき、元の通貨高を迫ってきたのですが、米国債を売飛ばすと言った
ら、慌てて帰国しました。ただ、核弾道ミサイルを保有しているといっても
精度に問題がある。まともに目的地まで飛んでいくか不安である。我国はパク
リが専門であるので、まだまだ米国の電子兵器には太刀打ちできないでしょう。
下手したら、日本の自衛隊にも苦戦するかもわからない」
地権者
「わかりました。兄弟と相談してみます」
先角購入決定。官邸にて
官房長官
「総理、無事契約を終えました。登記も既に終わりました」
総理
「ご苦労さん。購入前に中国に親書を届けてくれたかね」
外務大臣
「外務副大臣を中国に特使として派遣し、親書をわたしました」
総理
「君、直接行かなかったのかね」
外務大臣
「韓国人や中国人苦手ですので」
防衛大臣
「現地の大使館武官から香港の反日活動家が先角上陸を目指して漁船で出港
したと報告がありました」
総理
「国土大臣・国家公安委員長をすぐに官邸に呼べ。大急ぎだ」
官房長官
「わかりました」
数時間後、官邸にて
国土大臣
「遅くなってすいません。知り合いの結婚式に出席していました。
もちろん相手は外国人でも暴力団員でもありません。素人の方です」
総理
「そうやなあ。外国人や暴力団員と付き合ったら野党から問責くらう
しなあ。くれぐれも注意してくれよ。ところで、聞いていると思うが、
今回どうしょうか」
国土大臣
「前回と同じ処置をしたら、うちわからビデオをインターネットに配信
される畏れがあるので、警察官を島に上陸させ、上陸したところを逮捕
してはどうでしょうか。逮捕後は、ファーストクラスの飛行機をチャー
ターして送還してはどうですか。チョットぐらいの公務執行妨害なら
目をつぶりましょう。もちろん、海猿も上陸を阻止する行動に出ますが
無理をしないよう長官に徹底させます」
国家公安委員長
「警察庁を通じて沖縄県警に徹底させます」
数日後、官邸にて
官房長官
「活動家を予定どうり、強制送還しました。困ったことが起きました。
中国で大規模な反日デモが起きました。日系企業に対して、略奪・破壊
が始まりました。元大泉総理の時とは比べものになりません。日本車と
見れば破壊し、中国人が運転していようが、引きずり出されて暴行を受
けて瀕死の状態す。現地の警察官も止めようとせず全く傍観している状
態です」
総理
「えっ 丁寧に親書を送って、政府の方針を伝えたのに、想定外だ。わ
しは、これから餃子も豚まんも中華料理は一切喰わんぞ」
官房長官
「総理、冗談行っている場合じゃないでしょう。深刻な外交問題ですよ。
近いうちに解散して野党第一党に任しましょうか。私たちの党では無理
です。国民を騙すのはピカイチですがね」
総理
「党員が嫌がっているしね。せめて、もう1年やりたいんだ。ここで起死
回生の逆転打を狙っているんだよ」
官房長官
「あと数名離党すれば、過半数割れになります。今のところ離党予備軍は
二桁にのぼります」
総理
「心配無用、幹事長呼んでくれ」
数分後
総理
「幹事長、離党した灰色党どうにかならんかね。過半数割れして問責を
くらったとき、反対又は欠席するよう説得してくれないか」
幹事長
「条件次第ですね。」
総理
「選挙の時は、灰色党の選挙区に我が党の候補者をださない。ていうのはど
うかなあ」
幹事長
「獲得議席数が減る可能性がありますが」
総理
「どうせ議席は減るでしょう。10%くらいの支持率では、仕方ないことだろ
う。現議席の半分もとれれば御の字だろう」
幹事長
「半分もとれますかねえ。西日本は小選挙区は全滅に近いし、我が党の歴代
総理も危ない。ギリギリ3桁でしょう。その時は、与党と連立て手もあるし。
灰色党については、私に一任してください」
総理
「この件については、幹事長にお任せします」
総理
「あっ、そうだ。代表選だね。腹口 山羊間 白松 太野 の
4人が立候補を表明しているみたいだね。幹事長大丈夫かね」
幹事長
「腹口 山羊間 白松 の3人は問題ありません。ただ、若い太野が問題
でしょう。国民に人気があります。しかし、政調会長の椅子でも約束した
ら断念するでしょう」
総理
「太野か。強敵だなあ。男前やし、豚顔の私じゃ負けるな。幹事長に任せる」
代表選終了後、官邸にて
総理
「いやあ。圧勝圧勝。しかし、東京の街頭演説会散々だったなあ。国民は
わしに対して 豚 とか ペテン師 とか罵声が飛び交っていたなあ。
人気ないなあ」
官房長官
「気にすることありません。一時的なことです。マスコミに金を撒いて
我が党に有利な嘘をリンクしたら政治に関心のない国民いちころですよ。
我が党の得意技ですよ」
総理
「代表選を抜け出し、出席したロシアの国際会議うまくいったよ。プッチン
大統領の会談で年末の訪露を確約したよ」
官房長官
「益々年内の解散を阻止しなければなりませんね」
総理
「そうだよ。米国は高い中東の天然ガスを我が国に買わせさすために、米国
の安い天然ガスを売ってくれと言っても首を縦に振ってくれない。そこで、
今回の訪露は恵みの雨だ。共同ガス田開発、日本企業の誘致等確約又は調印
でもなれば、万々歳だ。北方領土2島返還も夢ではない」
官房長官
「もし、実現すれば支持率回復ですね。そうすれば、来年通常国会で解散に
打って出ても心配ありませんね」
と、総理・官房長官が密談していたところ、総理秘書官から
秘書官
「新法務大臣が面会にこられています」
総理
「通してくれ」
新法務大臣
「総理、去年から隠していた外国人からの献金ばれてしまった。暴力団との
関係も明るみに出てしもた」
総理
「前回は、震災のおかげで有耶無耶になって、ラッキーだったが。今回は厳
しいなあ。ところで、外国人の国籍は」
新法務大臣
「台湾籍で、中華屋の親父です」
総理
「また、先角関係か。どの程度の付き合いか」
新法務大臣
「年に数回。あそこの餃子、そら美味い。一度、総理もどうでしょうか」
総理
「わし、実は、餃子や白菜キムチに目がないんだよ。しかし、先角や丈島の領
土問題以降、願かけのために食べないようにしているんだよ。早く、修復しま
すように」
新法務大臣
「暴力団との関係は、総理と違って、30年前のことでので、誤魔化せると
思います」
総理
「野党から問責は出ると思うが、年内一杯がんばってくれ」
新法務大臣
「がんばります」
数日して、官邸にて
新財務大臣
「総理、復興税の流用が問題になっています。野党がこの件について、衆院決
算行政監視委員会を開こうと申し出ていますが」
総理
「まずいな。我が党は、委員が決まっていないと言い訳し欠席しろ」
新財務大臣
「国対委員長に伝えておきます。しかし、シロアリには勝てませんね。法案
の解釈をうまく逆手に取られましたね。私たちよりも詐欺師としては上手を
いく集団ですね」
総理
「我が党は、シロアリがいなければ何も出来ない政党だからなあ。次のマニュ
フェストでシロアリのご機嫌をとって政治指導の文言を入れない様にしよ
う」
数日後、やっと、重い腰を上げた総理は、野党の挨拶回りを始めた。
総理
「阿倍野総裁、就任おめでとうございます。就任早々評判いいですね」
総裁
「ありがとうございます。早速ですが、前総裁との 近いうち解散 のお約束
守っていただけるのでしょうか」
総理
「言葉の解釈によりますが、1年でも近いうちにあたりませんかね。前総裁が
勝手に、数ヶ月とか年内とか解釈しただけです。私は、1回も具体的な日に
ちを特定したわけではありません。それよりも、連立 連立がベストと思い
ます。任期満了まで1年を切っています。現在の外交・内政問題解決のため
協力してくれませんか」
総裁
「得意のペテンか。我が党も国民も二度とペテンには引っかからないぞ」
総理
「来年、通常国会冒頭で内閣総辞職し、阿倍野総裁を内閣総理大臣にしますの
で、悪い話ではないと思いますが」
総裁
「そんなことをすれば、国民に対する背信行為だ。二度とそんなことを口にす
るな。それより、特例公債法案どうするんや。早く、党首会談・臨時国会開け」
総理
「来週あたりから、幹事長会談・党首会談を開催し、早くて、月末までに臨時
国会を開こうと思っています。連立については党に持ち帰って検討してくだ
さい。携帯電話の番号交換願います」
その後、官邸にて
総理
「選挙の準備しなあかんな。マニュフェストできてるか」
幹事長
「もう少しで完成です。目玉は、総理の指示どうり30年代までの原発0%目
標です」
総理
「あくまでも目標は目標。2039年も30年代だからね。わしは、東京の爺
みたいに長生きできるかなあ。生きていても呆けたふりすればなんとかなる
よ。そうだろう、幹事長。君は、あの世にいっているな。羨ましい。ガハハ
ハハァー」
と、官邸内では大笑いがこだまする。そのとき、官邸に、一人の大臣が現れた。
財務大臣
「大変です。以前総理の側近に漏らした言葉が、財務省のシロアリに知ると
ころとなり、大騒ぎし反発しています」
総理
「えっ、特例公債法案なんかどうでもいいが、ばれたか。党内には、官僚のス
パイがいるからな。なにかシロアリのご機嫌をとる方法ないかなあ」
幹事長
「こんなのでました。景気対策を各大臣に指示 と国民向けに発信し、シロア
リ丸投げてどうですか」
総理
「そりゃ、名案や。さすが、幹事長」
官房長官
「では、夕方の定例記者会見で発表します」
姑息な総理の戦略は、野党の反発をくらい、国会は大荒れとなり、罵声が飛び交
う殺伐とした状況となった。しかし、特例公債法案だけは、国民の反発もあり、総
理の来年通常国会冒頭解散の確約もあり国会を通過した。
年末、総理大臣専用機はモスクワに向かって飛び立った。専用機内にて
総理
「財務大臣、大統領の土産用意してくれたかね」
財務大臣
「用意しております。大統領には、関西で有名な神戸元町中華街の一口肉まん
と大阪鶴橋の白菜キムチと大根キムチの詰め合わせ。奥様には、ユニクロの
女性用下着セットです」
総理
「元町の一口肉まんか,辛子醤油で食べたら最高だよ。宴会まだかね」
外務大臣
「添乗員として、深川の綺麗どころを用意しています」
モスクワに向かう専用機内では、飲めや歌えの大宴会が始まったのである。
専用機はモスクワに到着、歓迎セレモニー・2時間の首脳会議終了後、晩餐会の
会場にて
大統領
「乾杯の音頭を総理にお願いしたいのですが」
総理
「僭越ながら、乾杯の音頭とらせていただきます。両国の益々の発展を願って
乾杯します。乾杯」
大統領
「北方領土で獲れた魚貝類を使った料理はどうでしょうか。中華料理お好きだと
聞いていましたので、急遽餃子と肉まん中国から輸入しました。」
総理
「魚貝類の料理大変美味しかったです。しかし、餃子と肉まん微妙な味ですわ」
晩餐会も終わり、翌日帰路に向かった。専用機内で
総理
「晩餐会に出された餃子、ありゃ例の毒入り餃子に間違いない。下痢が止まら
んよ」
外務大臣
「正露丸持ってきましたので、後で服用してください。ところで、大統領との
会談どうでしたか」
総理
「うまくいったよ。日本企業の誘致・ガス田の共同開発・北方領土2島返還等
確約したよ。来年大統領訪日後、調印予定だ。特に、日本企業誘致について
は、大統領は喜んでいるよ。ウラジオストックから中国企業を追い出す理由
ができたって」
外務大臣
「帰国したら派手にマスコミ報道しましょう。支持率回復、民主党万歳」
(3) 中国編
中南海にある官邸において
特命国家戦略部長
「着々戦略はシナリオどうり進行しています」
国家主席
「しかし、日本国も世論の後押しもあり、なかなか我国に譲歩しようとする
態度がみられんな。すこし、期待はずれだ。すぐに、音を上げると思っていた
が」
特命国家戦略部長
「やはり、日本を操っている米国の存在でしょう」
国家主席
「武力では、まだまだ米国には及ばない。日本の自衛隊も侮れない。米国崩し
名案はないか」
特命国家戦略部長
「米国のメディアに資金を提供して、釣島を我国の固有の領土であることを
米国で有名なジャーナリストを抱きこんで風潮してはどうですか。如何に、日
本は横暴な国であることを印象付けるのです。うまくいけば、米国内の世論が
高まって日米安保条約破棄となり日本が孤立する可能性もあります」
国家主席
「その手があるか。米国の有名なニューヨーク新聞も経営難と聞いている。
金で転ばんやついないやろう。合わせて、教育機関、中国系上院議員等に
資金をばら蒔いてくれ」
と、着々と中国の陰謀のセオリーは進行するのであった。
数ヵ月後、官邸にて
国防部長
「釣島周辺にに再三警備艇を派遣し圧力をかけていますが、日本国もしぶとい。
なかなかこちらの挑発に乗りませんね」
国家主席
「米国の支持だろう。米国も空母2隻を西太平洋に派遣したようだ。F35も配
備すると発表している。たぶん、西太平洋には空母だけということはないだ
ろう。核弾頭ミサイル搭載の原潜配備も可能性がある。情報収集のため艦隊
を出動してくれないか」
国防部長
「西太平洋方面に、7隻の艦隊と潜水艦を偵察に向かわせます」
国家主席
「よろしく頼む。わたしも後数ヶ月で終わる。ある程度の成果を残したい。余
生は、チベットで出家して罪滅ぼしをしたい。南無阿弥陀仏」
11月、党中央委員会において、周 金兵 が第7代中華人民共和国国家主席に
就任したのである。
(4) 米国編
ホワイトハウスにて
大統領
「最近の東アジア情勢はどうかね」
CIA長官
「日中韓は領土問題で険悪な情勢です。特に、日本の損失は巨大です。我
国内で雇用でお世話になっている自動車会社の打撃が深刻です」
大統領
「日本政府は国内の企業を保護しないのか」
CIA長官
「日本の豚顔政権は、企業に厳しく官僚には手厚い政権です」
大統領
「豚顔君か。記憶にないなあ。日本の首相は、ころころ変わるから覚えられん
よ」
CIA長官
「しかし、この領土問題の紛争に中国工作員が暗躍しているようです」
大統領
「今度はわが国のCIAのパクリか。性能はさておいて、アップルもグーグルも
ステレス戦闘機さえもパクル国だからな」
CIA長官
「しかし、性能は日々進化しています」
大統領
「わが国の技術者も報酬に目がくらみ、中国に技術を売渡す売国奴が多くなっ
ているからなあ。取締りを強化しているか」
CIA長官
「潜入捜査・囮捜査等駆使して取締りを強化していますが、技術の流失に歯止
がかかっておりません」
大統領
「地道に捜査してくれ。ペンタゴン長官いるか」
ペンタゴン長官
「はい、大統領、ここにいます」
大統領
「オスプレ、沖縄基地配備完了か」
ペンタゴン長官
「地元の反対はありましたが無事完了しました」
大統領
「なにしろ、よく事故を起こすと日本のメディアは騒いでいたが、事故率は、
1.93%だよ。他の航空機と比べれば比較にならないほどの低い数値だよ。
わが国の航空産業は世界一だよ。しかし、わが国内で試験飛行できない
のは何故でしょう。教えて」
ペンタゴン長官
「まだ安全性に改良の余地があると思います。エリア51で新型オスプレを開発
中です」
大統領
「エリア51といえば、例の小型核弾頭ミサイルを搭載でき、燃料は、核燃料で
飛行する無人戦闘機の開発は進んでいるか」
ペンタゴン長官
「宇宙人が乗ってきた船を解析中ですが、もう少し技術面で時間がかかります。
小型弾頭ミサイルについては、研究室で5回実験していますので、実用段階
にはいっています」
大統領
「核撲滅運動でノーベル平和賞をもらったので、表立って核実験が出来なかった
が、技術革新のおかげで秘かに研究室で核実験が出来るようになった」
ペンタゴン長官
「エリア51のおかげで、武器製造部門では、100年は、世界をリードしている
といっても過言でない。例え、中国が経済部門で追い上げてきても武力では
足元に及びませんよ」
大統領
「中国をけん制するためにも空母2隻と原潜1隻を西太平洋に配備しろ。
更に、開発中のF35を沖縄基地に配備することを報道官を通じて、マスコミに
発表するつもりだ。日本は、喜んで高値で買ってくれるだろう」
ペンタゴン長官
「了解しました」
数日後、大統領選第一回目のテレビ討論会がおこなわれた。
オムレツ候補
「この人形ご存知ですか」
大統領
「見たことがありませんが、トイザラスで売っているのですか」
オムレツ候補
「この人形は、日本で1950年代に大ヒットした ダッコチャン 人形です。
しかし、数年で人気は下火になりました。この人形は、オブム大統領の
4年です。国内の失業率は、8パーセント後半で、何ら解決していません。
ドルは、ヘリコプターで撒けるほど刷ったのにもかかわらず、米国経済は
回復していません。弱いドルがどれだけ世界経済にマイナスになったか認識
しておられますか」
大統領
「その人形、黒人をイメージして作られた物のようだね。人権侵害だ」
オムレツ候補
「別に、そのつもりでではありません。しかし、大統領 顔色が
青ざめていますが」
大統領
「今朝食べたオムレツに中ったみたいだ。腹が痛くて」
オムレツ候補
「中国産の冷凍オムレツ食べませんでしたか。冷凍食品は、安全安心の
日本製がベストでしょう」
大統領
無言
で、オムレツ候補圧勝に終わる。支持率大統領をリードする。
数日後、ホワイトハウスにて
大統領補佐官
「大変です。沖縄で、米兵2名が日本人女性を暴行した容疑で捕まりました」
大統領
「またか、従軍慰安婦の必要性を感じるな。韓国のキムチ大統領に手配で
きないだろうか」
大統領補佐官
「無理ですよ。韓国は数年前から売春の取締りを強化しているので、韓国
国内には売春婦が激減しています」
大統領
「しかし、韓国の売春婦は、日本、台湾、オーストラリア、米国において
数万人、韓国エステと称して売春をして荒稼ぎをしていると聞いているが」
大統領補佐官
「大統領、よくごぞんですね。しかし、例え多額の報酬で本人が同意しても後か
ら米国軍に強制的に売春を強要されたと言って、国ぐるみで巨額の賠償請求
されますよ。韓国の米国大使館前に銅像建てられたら我が国の恥ですよ」
大統領
「思い出すなあ。上院議員時代、韓国系の議員に誘われて韓国エステを経験
した。なかなか東洋人の姉ちゃんもよかった。姉ちゃん、僕ちゃんの下半身
を見て驚いていたよ。急に、大事なところをむしゃぶりついて、後は、ご想像
におまかせとするか。困ったなあ」
大統領補佐官
「それじゃ、大統領のお父様の国はどうですか」
大統領
「それもまずいな。日本製の精密な ダッチワイフ を大量に購入して、基地に
提供したらどうか」
大統領補佐官
「そんなんで若い兵士は満足しますかね。一応、手配します」
その後、二回目、三回目の大統領選テレビ討論会がおこなわれ、両者接戦とな
った。さて、オブム大統領の再選なるか共和党オムレツ候補の政権奪回なるの
か神ぞのみ知るところである。
亡国の音