どうしょーもない

フィクションです。

考え事してたら思いついてしまったのです。
正直特に深い意味はないんです。

鏡の前でちょっと痛いけど
こめかみをぐっと押してみる
洗面台に落ちた水滴と
落ちて未だ戻らない口角と 

やる気の出ない午後のバイトと 
ヤる気のない男のセックスと
楽しみのなくなった近い未来と
悲しくもなれない失恋と

死にたいって言ったイタさと
したあとの満ち足りた痛さと
ごった混ぜにしたってきっと犬も食わない
普通って何って言う女が痛くて
抱かれたい自分もだいぶ痛い
「好きだ」と言ったイヤホン越しの相手は
きっとカノジョと寝てるだろう

名言の形をした苦言と
あとに続いた無責任な優しさ
0対9で自分が悪い
後の1は誰かに譲りたい

死にたくないって言ったイタさと
血の滲むあそこの痛みも
不安になりたくない気持ちも
絡まって消えてくれない
明日になったらまたやることに
追われるだけの毎日だ
自称他称ブスのあの女は今日も
冴えない男を従えてる

慣れない馴染めないサイダー飲んで
喉の痛みで目が冴えた
何をどうしたって痛い
本当にもうどうしょーもない
弾けた泡に満たされて
なんか少し苦しくなった
明日は笑えているかな
何も変わらないな
腹痛

どうしょーもない

痛いって便利な言葉ですよね、普通って言葉くらいに。言い出したらきりがない。
そんなこと考えてる時点で私ってだいぶ痛い人間だなって思います。

どうしょーもない

痛い女の話(?)です。 フィクションです。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2019-06-03

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