薄弱な分母

薄弱な分母

   







深い深い深い


汚れた血統の

末端を引き受けて

疾駆する

遠い昔の僕を視ようとする

薄弱な分母が

低劣な分子を産む陰

束の間の暖かみは

断絶で構築されてしまう

自販機の目前で

言葉に黴が付き

唐突の儚さが

背中を焼いた

失うことを失い

あの時から僕は幽霊だった

この世を断った




  

薄弱な分母

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

薄弱な分母

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-06-01

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted