虚無する猫のオッドアイ

虚無する猫のオッドアイ

短歌十首。

   











排泄の

ル で  並ぶ 浸食は

器官の

奥で

深く 

    ひと知る




震えてる濡れたかかとで いつも描く

この星に降る ジュ・テームの色 




綻びを

愛玩される囁きは

      ルージュで染めて  解き放つ午後




妖艶が化ける狐火

彷徨の男惑いし 

楼閣の宴




水晶のファシストたち 警告する

きみが

偏執する 

Survivor




午睡

薔薇のタトゥーが予告する

微熱で図る  破滅の仕草




証する陥落の身が唯一を

   「君は何処から僕を辿るの?」




這う蜥蜴

コアントローに魅入られて

穢される美 は

定刻 の

無知




不在する

チープ  空っぽ  間抜け面

きみか

ぼくだか

彼か

彼女か




「きっと聴いて」

虚無する猫の オッドアイ

午前一時の

最終戦争




  

虚無する猫のオッドアイ

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

虚無する猫のオッドアイ

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-18

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