ぐうの音も出ない

白石 あめ 作

目が覚めても

もちろん

現実が変わることはない


こんな清々しい朝であっても

私はきみ好みの顔になってないし

きみは私のことを好きじゃないみたいだし

もう何にもうまくいかないし


嫌われないように生きる私を

きみは好きになってはくれないでしょうね

わかってますよ 本当に


この感情が

恋じゃないとしても

愛じゃないとしても

きみのことが好きなんだよ


明日も 明後日も

きみがとなりにいて 笑ってくれるだけで

私はそれだけで世界を取ったように

嬉しくなるのになぁ



声に出さずにはいられない

どこへにも処理しきれないから

疲れてしまう

誰かを好きになるというのは

少しばかり 面倒臭い


きみを好きであると同時に

たくさんの人を嫌いになったし

いろんなものを犠牲にしてしまった

それでもいいと思えてしまうほど

盲目的な恋なんだ


もうきみに会うことはない と

はっきりと言える時が来たならば

この気持ちをきみに告げることはできるのかな

今は想像もつかないけれど

いつかそんな日が来て欲しい

心からそう思います


きみのいない明日はどんなにつまらないんだろう

考えただけでも退屈なくらい


「恋」 だと一言で表すには

輝きすぎている気持ちだ

けれど 「愛」 にはまだ程遠い

自分でも理解できないんだから

きみに言ったって仕方ないよね

今は まだ


まあ こんな詩

私の勝手な感情の連なりで

私を好きじゃないきみからしたら

気持ちが悪いだけだから

ここら辺で終わらせたい

言い足りないことだらけだけどね

ただ


ただ


きみのことが好きだよ、



そう、これを誰かに否定させる気はないよ

ぐうの音も出ない

ぐうの音も出ない

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-05-15

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