七月の犠牲

七月の犠牲

   









たしかな響き 揺れの いのちでした

一塊の髪の流れを梳くように

唐突へと千切られてゆきました



わたしは共に 一生を失いました

わたしは一度だけ死んで

一生を残されたのでした

いつかわたしが

追い詰められた鋭い極角の上で

なおも生をさだめさせる いのちの一生でした




  

七月の犠牲

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

七月の犠牲

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-03

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