制服とドラゴン

花野 尋

ギラギラ
水面にはねかえった、この海は
何色って言ったらいいんだろう

空がうごいて
世界がすいこまれていく

わたしはそれを、ただ見ていた



風が吹く
とんでもない風が

人の
欲望とか
願いとか
おもい、とか

その重さを嘲笑うみたいに

風が吹く
とんでもない風が



スカートのプリーツが
未来へ延びていく

学んだこと、忘れそうになるくらい

木々はゆれて
ざわざわ、と

わたしを惑わすんだ



勉強とか

将来とか

なにがしたい、とか

友達とか

家族とか

好きとか



どうやら迷いこんだみたい

空に、ドラゴン

ここは現実じゃないみたいだ

制服とドラゴン

制服とドラゴン

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-04-16

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted