17時52分9番ホーム

渡逢 遥

黄線のそば

なびく髪 おどる髪

吐く息にはいつも感傷を覚える

吸ったところで変わらないんだけどさ

ぼくらは

ぼくらはひとりで

ずっとそのままだ

わたしはもういない

あの日のわたしには戻らない

遅かった

正解がわからなかった

茫然と 茫然と

ただ ただ立ち尽くして

空を見上げてみても

鈍色の記憶しか見えない

油性の記憶は塗り替えられない

キャンバスに染み付いた 埃

最初から知らない方がしあわせだった

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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