水平な感傷

水平な感傷

  
   







稚拙な世界を 僕は綴った

まだ陽炎が見えないというのに

稚拙な世界で 呪詛を綴った

まだ知ることを知らないのに



水平な理性の上で

君を裁かねばならない時

僕はどんなにか陰惨だろうか



僕が綴った稚拙な世界を

林檎の木の下で

慰撫するのは君だろうか



まだ

水平な感傷には

虹が足りない




  
   

水平な感傷

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

水平な感傷

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-03-26

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