ぷつんと消してしまえばいい

ぷつんと消してしまえばいい

  
   






臆面もなく

泣きながら怒りながら抱く男を

臆面もなく

雨を思いながら任せる



薄汚い路上も

雨を轢殺していくなら

乾いたようにわたしは好きだ

その途上で

言葉を ぷつんと消してしまえばいい



「幸せに在るべき」



その命題が

指針を振り切り

涙を埋める既視感



途方もなく

尊さが欲しかった




  
   

ぷつんと消してしまえばいい

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

ぷつんと消してしまえばいい

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-03-15

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