桜の島の夕焼け

忘れない 君と見上げたあの空に
高く舞い上がる鮮やかな花火

桜の島に落ちる夕焼けがほんのりまだ紅い陽を受けて
散らばる火を海に輝き落としている

串に刺さった赤いりんご飴
胸に響く太鼓の音色…
僕がみとれた
子供のようにはしゃぐ君の横顔

もう、あの瞬間から幾月経つのだろう

桜の島のももいろの夕焼けを指差し
永遠を感じていたはずなのに

忘れないよ あの瞬間を
忘れないで桜の島よ

僕たちの淡い恋を照らした
桜の島よ

桜の島の夕焼け

桜の島の夕焼け

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-03-05

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