疾走X

疾走X

   


   



   

  






美しい衝動で地球が自転を放り出した

日々を捨てて彼女は駆け抜けたかった

夜が日々を疾ってゆく

世界の終わりだと号泣する皆が、みずぼらしい愚鈍に成り果てた夜

漆黒の雫で欲情したぼくは

美しい雫のきみのなかを

何度も駆け抜けた

吹き上がるきみの髪の刻み 振るえ

ぼくたちのファックだけが途絶えゆく日々を駆け抜けた。
   


   



   

  

疾走X

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

疾走X

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-01-28

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