充電率五十七パーセント

充電率五十七パーセント

自由律短歌十首

   



   


   



   

  






眠剤は溶けて

もう少し わたしを書き残したい

今日の余命に





充電率五十七パーセントなら土曜を生きられるだろうか




    恍惚の朝焼けに

         わたしが見える

  意味はいらない

       わたしが見える





「憂鬱はある意味リルの才能だよね

   ブルーちゃんって名づけるの」





行き交うひと 皆

手のひらに握り隠して消えていく かれらの日を




時々きれいで

やっぱり寂しくて

寂しさもきれいで

ゆっくりと





あなたがくれる

   夢が  くるると  

     帯びたあと

 こころを 

    まっすぐに 悟る





 愛しくあなたは嘘をつく

  永遠は

  わたしの心臓 眠るまで




命懸けに追いかけていた 

呪縛を追いかけていた

影も

無く





気鬱

レボトミン

夏のおと 聴く

小さなここでいい

月の斑点
   



   


   



   

  

充電率五十七パーセント

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

充電率五十七パーセント

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-01-15

Copyrighted
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