木枯らし

こげつ 作

わるものは手がぬくい。人のちゃんとした体温のあること、
その日はしんしんと雪が降り積んで、レンガの通りはおもちゃみたいな赤茶色が白くすすけていた。死んだように眠る街。その中で、私たちだけが馬鹿みたいに息してる。
首に差し出された手が愛にまみれていた。
「いとわない、僕はいとわない」ただ彼の白い瞼の描く先を見ている。

木枯らし

木枯らし

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-01-10

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