螺旋階段

沙山 雪 作

ぐるぐる回って降りてゆけばどこまでも
底なしに深く深くねじ込まれどこまでも

どうして昇らなかったのだろう

それでも降りる、いや落ちてゆく
わざわざ太陽から離れて闇にむかって

ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる

疲れて体育座りで体を縮めて思うことは

どうして昇らなかったのだろう

鳥が飛んで雲を抜けて夜にはくっきり
地図みたいな夜景がみえたかもしれないのに
暗闇ばかりを好んでこうもりみたいな

習性ですか? 否定はしません習性です

休憩時間は終りです

もっともっと深く濃い闇の中へ一段一段と
そこには素敵なものがあるはずで
昇るより素敵なものを探しに落ちてゆきます

螺旋階段

螺旋階段

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-01-05

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