ある日の随筆

日曜日の朝であるという理由で、布団の中からタイプをしている。
いくつかの小説のプロットと、形にならぬ詩歌の類が床の至る所に転がっている。
芥の星に似たそれらを摘んで籠に入れると、からから笑うような音を立てて大人しく籠に収まった。

欠伸をしてから洗濯を開始する。
あれに着せる服を用意していなかった。
(終わったら一緒にお茶をしよう)

骨を組み立てる。
自立させてから、肉を貼る。
皮膚を貼り、下着を着せる。
先ほど洗濯した服を着せて、靴下を履かせる。

お茶はほうじ茶にした。

「そろそろ時間だ」
と私が伝えると、音もなく立ち上がり、私に一度会釈して、玄関から出発した。
私はそれを見送り眼鏡を外して、もう一度欠伸をした。

ある日の随筆

ある日の随筆

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-12-30

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