イニシエーション
相変わらず、イメージに流されて書いたもの
君の声を追って飛び出した
ボクらは跳ね飛ばされる
空、彼方、翼、
地面に根を下ろした僕らから出てきた
不自由を恨む嫉妬心
離れ難い気持ちを言い訳にする
鳥はそんな言葉を知らないだろう
(喋るにしても風切羽を切ってしまえばそれまで)
太陽はそんな言葉も意に介さないし
(そもそも知り得る賢者を焼き殺してしまうから)
遠くのキミは、ただ、微笑んでいる
(嘲笑ではない。あくまでも優しく、歌うように)
そうして、僕だけが地面に叩きつけられる
肥大した自意識と一抹の悲しみを
凍えるような徐脈の中で
1.5リットル、垂れ流す
以上の手順により
明日の世界で深呼吸できる
新しくて、欠けたボクが生まれます
イニシエーション